こはるび店オーナー:森下 敬志 (2017年11月 独立)

目次

前職は電気工事士を数年間経験し、meijiとまとへ入社。その後独立し、こはるび店を希望し開業。株式会社meijiとまと 岐阜こはるび店を経営。


Q.前職は何をしていましたか?

前職は電気工事士を数年間やっていました。
周りの人間環境も良く、毎日現場にでて忙しい日々を過ごしていました。 ただ職人業だけに仕事の内容は昔ながらの「見て覚えろ」というスタイルで特にじっくりと教えてもらえる時間もなくただ 淡々と仕事をこなす毎日でした。
そんなある時ふと自分の中で思いました
「このままずっと電気工事士でやっていくのかどうか…」確かに人間関係にも給与にも不満はなく、周りの友人からも「いい会社 に勤めてるんだから羨ましいよ」とまで言ってもらえる程でした。 ただ自分の心の中では何かがモヤモヤしていたのを覚えています。

なぜmeijiとまとに入社したんですか?

きっかけは駅で見かけた営業職募集の求人広告でした。はじめはそこまで気になっていた訳ではなかったのですが毎日見かけるうちに自然と意識するようになり、やればやっただけ評価してくれる営業職に興味を持ちました。
といっても営業職なんてやったこともないし、おもしろそうな反面、不安もたくさんあったのですが一度きりの人生だしとにかく話を聞いてみようと思い問い合わせをしました。
いざ面接、緊張するなと思い挑んだのですが、社長もとても気さくで話しやすくその場ですぐに採用となりました。
正直、びっくりしましたが後で聞いた話ですが、君はこの会社に入って何がしたい?と質問された時に迷わず、「やる気だけはあるんでなんでもできます!」と答えたのが気に入ったそうです。
いまでこそ何十店舗もあるmeijiとまともその当時はまだそこまで店舗数もなく小さな会社でしたが何かワクワクする衝動にかられ転職を決意しました。

独立までの経緯を教えてもらえますか?

入社してからはとにかくがむしゃらに営業を頑張りました。 毎日営業に走り大変な日々でしたが、なぜか心の中は充実した気持ちでいっぱいでした。
もちろん給料も申し分のないくらいたくさん稼いでいました。
そんな時社長からある店舗の店長をやってみないかと話をされたんです。僕が?と、キョトンとしてしまいましたが、自分がやってきたことをしっかりと評価してくれたことにとても嬉しい気持ちと、改めて気が引き締まる思いでいっぱいでした。
そして営業職だけではなく内部の管理業務なども実践で覚えていきました。はじめは分からない事だらけであたふたしてしまうこともありましたが周りや会社のバックアップもあり、1年後には胸を張って店長を名乗れるまで成長したと思っています。

そして今度は社長から、「独立してみないか?」と話をされたんです。
店長と独立とでは話がまったく違うことぐらい僕もすぐに分かりましたがそれと共にmeijiとまとは、頑張る人間はしっかりと評価をしてくれてとてつもないチャンスを惜しみなく与える会社だと改めて感じました。
ただ不安に思っていたことはたくさんありました、特に一番不安だったことは資金の事です。もちろん自分で貯めた貯金もありました、家族の事を考えるとなかなか言い出せず悩んでいたんですがいざ会社から提示された内容は、開業資金ゼロ、ロイヤリティーゼロでした。
やる気さえあれば会社がすべてバックアップするとの事でした。入社時の面接の時にも聞いた言葉でしたが、やはりそういう会社なんです。
よしっ!やってやろう!と奮起し独立をすることに意志を固めました。

独立してみて現在はどうですか?そして、今後はどうしたいですか?

めちゃくちゃやりがいがあります。
もちろん店長の時よりも何倍もの責任感はありますが、自分ですべて意思決定をして会社を進めていくことにとてもやりがいを感じています。
もちろんまだまだバックアップをしてもらい助けも必要ですがとにかく頑張れば以前にも増して金銭面だったり、自分の自由な時間だったりと、いろんな面で結果が返ってきます。
それもまたやりがいの一つだと実感しています。

ちなみにふと先日思い出したのですが、小学校の時の卒業文集に「自分のお店を持つ!」と書いていました。何かこれも不思議な縁なのでしょうか。
そして次の目標は、これから起こるであろう問題や課題はたくさんあると思っています。
それを仲間と乗り越え、自己を成長させ、誰よりも早く2店舗目を出店することです!
そして同じ立場で励まし合える仲間も作っていきたいと思っています。

 

その後

独立されてから何年経ちましたか? また独立して大変だったことはありますか?

丸三年になります。軌道に乗るまでは金銭面、そして人を雇うことの大変さを実感しました。
すべてがゼロからのスタートだったので、特に人件費の面が大変でしたね。

現在のやりがいやモチベーション、頑張ってこれている点はありますか?

独立した当初は、大変な時期(人件費や社内のバタバタ)もあったが、それでも会社として、そして社長がサポートしてくれていた点が非常に助かっていました。
相談やサポートを頂けてたおかげで、問題の解決への道筋も立てやすかったですし、乗り越えれるという気持ちの面からも見通しも立ちやすかったですね。

独立するときのきっかけはなんでしたか?

一番は収入面が起爆剤になりました。もちろん初めはゼロからのスタートなので、入ってくる収入がなく大変な時期もありましたが、一年経ったころには収入面においては大分と楽になっていました。
無理なく増やしていく計画もできましたしね。

お店として目標とする件数はありますか?

顧客軒数としては、現在1300軒ぐらいありますので、来年末には2000軒を目標に頑張っています。

その他、独立してから(個人として)大きく変わったことはありましたか?

実は、少し前に念願のマイホームを持つことができました(笑)
車も買い換えようと思ってるんですが、そっちはあともう少しで…といった感じです。あとは時間の使い方については大きく変わりましたね。自分のなかで余暇のために時間を使えることも増えました。好きなゴルフにもよく行けるようになりました。またプライベートの時間、そして家族と過ごす時間も増えていきました。
店舗では当初自分自身も現場に出て戻って…ということも多かったですが、最近は他の従業員の方のためにどういうことができるか、などを考える時間にリソースを使ったりしています。

これからの目標を教えて下さい。

仕事面は先の2000軒到達を目標にしてます。
あとは自分の知見を広げていくことをしていきたいと思っています。これも時間に余裕が生まれたからという点に関わるんですが、今まで感じていなかったことを感じれるようにしていきたいですね。

最後に一言、お願いします。

従業員のままだと知らなかったことも多かったですが、独立して一からやることを知れたのは自分の成長にとって大きなことでした。大変な経験も、知らなかったことを知れたのは独立して本当によかったと思っています。100%独立してよかったと思っています。

 

さらにその後……。

改めてになりますが、独立して何年経ちましたか?

独立して4年半経ちました。

会社のなかで大きく変わったことはありましたか?

良くも悪くも落ち着いてる感じはあります。
数字的には増えてもいなければ伸びてもいない状態ですね。
独立当初は軒数増やすぞと思っていたけど、お店や税金、人の流れのバランスを見ているって感じです。
現状維持というよりは、増やしたい気持ちはありますが、なかなか難しいですね。

お店や森下さんの収入はどう変わりましたか?

独立のために借りていたお金や配達のための車のリースなども半分ぐらいが終わり、
支出として出ていくお金は落ち着いてきました。
個人的な収入自体は大きくなりましたね。

具体的にはどう変わっていきました?

独立前から買いたかった、ずっと夢にしていた車を購入できましたね。
あと自宅も一年半ぐらい前に新しく購入できましたね。
仕事柄もありますけど、賃貸のほうが移動したいときは移動できるのでいいかなぁと思っていたんですが
どのみちお金がかかるならと家内と話をして建てようと決断しました。

家庭のなかで変わったことがありましたか?

家内とは仲良くやってます。
昔は動物も飼ってたんですが、その子も亡くなってしまって、奥さんと二人暮らしなんです。
ただその分、一緒に出かける時間も多く取れるようになりました。

初めのころは大変だったとお聞きしましたが?

そうですね……。
最初は大変でしたが、最近では平日でも余裕を持てるようになり、自由に行動できるようになりました。
自分の時間が取れるようになったことで、家族サービスの時間も増え、夫婦でゆっくり旅行にも行けるようになりました。

森下さんの現在の課題はありますか?

お店としては安定しているけど、もう少し顧客軒数を増やしたいなと思ってます。
そういう意味では「人」の問題が大きいですかね……。
営業面でまだ人が育ちきってないところがありますので、その教育なども進めていきたいと考えています。

これから「仕事」と「プライベート」それぞれの目標はありますか?

お店として安定してしまっているところはあるんですが会社として顧客軒数「2000軒」を目指し、そちらをキープできるようにしていきたいですね。
あと個人的な部分としては、別荘など持ちたいです。沖縄とかいいですね。

かなり大きな夢ですけど、実現できそうですか?

そうですね(笑)
でもこれまでも実現できてきましたし、いつまでにということを語るのは現時点では難しいですが、
決して出来ない目標ではなく、実現させられそうだという確信は持っています。